空を拓く 主な出演者

郭茂林

郭茂林 Kaku Morin

1921年台北生まれ。建築家。
戦前、日本統治時代の台湾で日本教育を受け、台北工業学校(現 国立台北科技大学)で建築を学ぶ。恩師(千々岩助太郎)に認められ、その勧めもあって日本行きを決意、国鉄勤務を経て東京帝国大学に就職。戦後、日本国籍を選び、東大建築学科で助手として岸田日出刀・吉武泰水教授に師事しながら、20年近く建築の研鑽・教育に奉職する間にトップクラスの人々の知己を得る。日本最初の超高層ビル霞が関ビル建設のまとめ役として世に出、日本の高度成長期の超高層ビルや新宿副都心などの都市開発に携わった。故郷 台湾にも日本の経験を技術移転し、台北駅前新光ビルなど超高層ビルや副都心などの都市開発を手がけ、現代化に寄与した。晩年は、台湾東部のリゾート開発に夢を抱いていたが、2012年4月7日没。

李登輝

李登輝 Lee Teng-Hui

1923年生まれ。中華民国・台湾の政治家。
台北市長、台湾省首席、副総統を経て、蒋経国総統の没後、後継者として中華民国総統、国民党主席に就任。その後、総統選挙の制度改革を行い、台湾の歴史上初めて直接国民により選ばれた国のトップとなった。それまで中華民国が掲げ続けてきた「反攻大陸」のスローガンを下ろして現実を直視し、憲法改正・戒厳態勢解除・国民大会解散・台湾省廃止などのさまざまの改革を実行、民主化・本土化を推し進めた。総統在任中、経済発展についても大きな成果を上げ、中華民国・台湾は急速な経済成長を遂げている。京都帝大(現京大)で農業経済を学び親日家でもある。2007年には、松尾芭蕉の「奥の細道」ゆかりの地として東北地方を訪問した。台北市長の時代に、郭茂林に台北信義区副都心計画を委託。その提案に基づいて台北市政府の副都心への移転を決断した。

藤森照信

藤森照信 Terunobu Fujimori

1946年長野県生まれ。。建築史家/建築家/東京大学名誉教授/工学院大学教授。
東北大卒。東大大学院にて「明治期における都市計画の歴史的研究」により工学博士。東大講師・助教授・教授を歴任して近代建築・都市計画史の研究・教育に携わる傍ら、残存する近代洋風建築を探査する「建築探偵団」や、街中の奇妙なものから現代文化の断面を読み解く「路上観察学会」の活動を赤瀬川原平・南伸坊らと行い、広く世間に知られる。45歳で建築家としてもデビューし「タンポポハウス」「ニラハウス」「高過庵」「ねむの木こども美術館」など天然素材を用いた独特な発想の建築でも注目を浴びる。日本建築学会論文賞(1998)・作品賞(2001)を相次いで受章。その他 日本都市計画学会賞・毎日出版文化賞・日本文化デザイン賞・サントリー学芸賞・日本芸術大賞など受賞多数。東大で師事した村松貞次郎教授とともに、日本の高度経済成長における建設のエポックを検証した藤森氏は、霞が関ビル建設当時の郭茂林の役割を語る。

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